受賞番号:10E03028 受賞対象名: レンズ交換式 デジタルカメラ / レンズ交換式 デジタルHDビデオカメラレコーダー[Eマウントレンズ商品群 "α" NEX-5 / NEX-3、"ハンディカム" NEX-VG10] 受賞企業名: ソニー株式会社 プロデューサ名: ソニー株式会社 コンスーマー・プロフェッショナル&デバイスグループ PI&S事業本部 ディレクター名: ソニー株式会社 クリエイティブセンター 新津 琢也、高橋 正宏 デザイナー名: ソニー株式会社 クリエイティブセンター 髙木 紀明、日比 啓太、宮下 身 |
NEX-5、NEX-3は、APS-Cサイズの“Exmor”APS HD CMOSセンサーと高性能交換レンズの組み合わせにより、高解像度・低ノイズ・美しいボケと言った一眼カメラ画質の写真やフルハイビジョン動画が撮影できる”α”シリーズのレンズ交換式デジタルカメラ。特にNEX-5はレンズ交換式デジタルカメラにおいて世界最小・最軽量のボディを実現(2011/5/11 広報発表時)。同交換レンズが装着できるデジタルHDビデオカメラレコーダーNEX-VG10では、同じくAPS-Cサイズイメージャとの組み合わせにより従来のビデオカメラでは実現し得なかった表現力に幅を持たせた動画撮影を可能にする。
NEX-5はレンズの”円筒”と液晶パネルの”四角い板”の組み合わせを骨格にした新しいカメラの原型をミニマルフォルムで表現。ボディからマウントがはみ出しているのは、レンズ径を置き去りにしてしまう程のコンパクト感をカメラのアイコンにしたかった。NEX-3は想定ユーザーのテイストに合わせ込み、グリップ部は長い爪の人へも配慮して柔らかい造形で4色のカラーバリエーションも用意した。
近年、ブログやSNSなどの拡大により、「“人に見せる”ことを前提とした写真や映像を撮影したい」と考える層が増えている。それらのひとびとは、デジタル一眼レフカメラや高機能なフルハイビジョンムービーカメラの潜在的な購買層だが、カメラの重さや大きさに起因するポータビリティの低さ、操作の難しさ、価格の高さなどから購入を躊躇しているのも事実である。しかし、SONYから提示された「Eマウントレンズ商品群」には、これらのためらいを払拭するだけの力、所有欲を喚起させ、使い手を満足させるハード・ソフト両面の力がある。例えば、同社のデジタル一眼レフに採用されているAPS-Cサイズの撮像素子を採用し、豊かな表現力を求めるユーザへの訴求力を持ったこと。またレンズの取付け面から撮像素子までの距離を極限まで短くし、コンパクトさとポータビリティを高めた点、高精細な液晶モニタとその直近に用意されたソフトキーやコントロールホイール(ハンディカムではコントロールダイアル)を活かしたこだわりのGUIによってもたらされる簡便な操作性は、ターゲットとするユーザ像に合致するものとなっている。またさらに特筆すべきは、このシリーズの造形に対するアプローチである。新たな原型を目指した真摯なデザイン姿勢は、日本のモノづくりの将来に光明を与えてくれる。
※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。
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