2010年度グッドデザイン金賞
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受賞番号:10D01019

受賞対象名:

汎用超音波画像診断装置[FAZONE CB]

受賞企業名:

富士フイルム株式会社

プロデューサ名:

富士フイルム株式会社 メディカルシステム事業部

ディレクター名:

富士フイルム株式会社 デザインセンター デザインマネージャー 千田 豊

デザイナー名:

富士フイルム株式会社 デザインセンター 池亀 春香、吉田 浩二、石川 成利

概要

本装置は小型・軽量・高画質と高い操作性を実現した携帯型超音波画像診断装置である。約4kgと小型ながら、既に医療現場で評価を得ている画像処理技術などを採用することで、据置型の大型装置同等の高画質と見易さを実現した。また、操作パネルをホワイトとブラックで前後に分け、手前には頻繁に使うボタンを大きく配置し、後方にはその他の複雑な機能をタッチパネル上に配置することで、使用目的の異なる医師・技師双方にとって快適で直感的な操作性を実現した。更に受診者への精神的配慮と、医師の所有欲に訴える、艶やかなラウンドフォルムに上質なパール塗装を採用した。

デザイナーのコメント

超音波検査は、X線検査のような被爆や内視鏡検査のような痛みも無く、受診者に負担の少ない検査であり、受診機会を増やし疾患の早期発見に繋げたいとの想いでデザイン開発に取り組んだ。医療機器として求められる機能・操作性・清掃性等は確実に実現しつつ、意識のはっきりした受診者や、診察室では医師の机の上に置かれる事を考慮し、固定概念にとらわれず従来医療機器にはないデザイン性や外観品位の実現を目指した。

審査委員のコメント

小型、軽量の携帯型超音波画像診断装置で、従来機の重さと比較すると実用的な重量を達成している。検査室から外へと、超音波画像診断の医療現場のエリアを広げた商品として評価された。病棟のベッドサイド、ICU、救急車の中、訪問検診、急激なニーズが高まっている在宅医療等の現場などへ持ち運び使用することで、早期発見、患者の移動負担の軽減など、様々なメリットが考えられる。また、小型化することで、操作性が落ちることが無いよう、操作頻度に応じた機能ボタンのレイアウトをブラックとホワイトのカラーパネル上に配置し、詳細設定はモードごとのタッチパネル化を進め、直観的操作性の実現に努めていることも評価の対象になった。

※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。

 
 
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