受賞番号:10A04009 受賞対象名: 電子ドラム[DTX950K] 受賞企業名: ヤマハ株式会社 プロデューサ名: ヤマハ株式会社 デジタル楽器事業部 桂浦誠 ディレクター名: ヤマハ株式会社デザイン研究所 中嶋 一仁 デザイナー名: ヤマハ株式会社デザイン研究所 辰巳 恵三 |
DTX950Kはさらなる演奏性の向上のために、新発想で開発したドラムパッド「DTX-PAD」を採用したヤマハ電子ドラム「DTX drums」のフラッグシップモデルです。「DTX-PAD」開発にあたり、アコースティックドラムの演奏性と表現力、電子ドラムの特長である静粛性と自由度を備えつつ、叩き続けたくなる打感を追求してトップドラマーとのエバレーションを繰り返した結果、ドラマーにとっての理想的な特性を発見。それを実現する新成型技術による打面「テクスチャード・セルラー・シリコン・ヘッド」を開発しました。アコースティックドラムを長年製造しているヤマハが実現した、究極の打感を備えた電子ドラムです。
DTX-PADは打感と静粛性が飛躍的に進化している。開発チームが手塩に掛けた素材を具体的な形にすることで、彼らの長年にわたる研究の成果を演奏者に伝えたかった。このDTX950Kにより、電子ドラムは新たな局面に入ったといえる。その新世代電子ドラムのスタンダードになることをめざした。
音量の問題がつきまとうアコースティックドラムから電子ドラムへの移行により、出力の音量コントロールやヘッドフォンによるメリットは得られた。だが、パッドを叩いた打音は依然として大きく、練習時などの騒音が危惧されていた。その問題を解決に導く新開発のドラムパッドを採用した、電子ドラムのフラッグシップモデルがこの「DTX950K」である。アコースティックドラムの表現力と、電子ドラムの静粛性というそれぞれの価値を共存させつつ、理想的な打感をトップドラマーとともに追求。新成形技術による打面開発に成功した。その打面とは、シリコンヘッド内部の気泡がクッションの役割を果たすことで、打感と静粛性を飛躍的に進化させたものである。新世代の電子ドラムとも言えるこのモデルの登場は、ドラムの演奏性、表現力を劇的に向上させ、音楽文化の発展に大きく貢献する可能性が感じられ、高い評価に値する。
※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。
|