2008年度グッドデザイン金賞
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08B09025
SIA青山ビルディング

受賞番号:08B09025

受賞対象名:

SIA青山ビルディング

受賞企業名:

株式会社シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ

プロデューサ名:

株式会社シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ 不動産事業本部

ディレクター名:

株式会社青木淳建築計画事務所 青木淳

デザイナー名:

株式会社青木淳建築計画事務所 青木淳、徳田慎一

 

概要

職住混在しつつ情報発信性の高い地域において、その街のランドマークとなりながらも街との調和を図ったオフィスビルが創れないか、同時に一般的に言われる「働く空間」に対するイメージと解釈を一新し、利用者にとっても新たな空間体験が可能なオフィス空間が創れないか、という事が本件のテーマにあった。 それに対する回答として、過剰な演出を控えた白い塔状の外観デザインと、複数のサイズバリエーションから成る窓の配置によって外観上の特徴を表現し、各階高を6.4mに設定した内部空間によって、通常のオフィスビルでは見られない豊かな気積による空間体験を実現するものとして計画された。

 

 

デザイナーのコメント

天井高だけを取り出せば、オフィスにしては高すぎる。けれどもそこに足を踏み入れると、高さよりも全体の気積の大きさが適切なバランスだと感じられる。各階2段の開口部と曲面壁がスケール感を変質させ、自分が小さくなったようにも感じる。 一日の中でもっとも滞在時間が長い(ことが多い)オフィスで実現したかったのは、制御された快適さよりも、例えば自然を前にした時に感じる、自由な振る舞いが保障される距離感だった。

 

 

審査委員のコメント

オフィスビルというビルディングタイプを逸脱したような新しいイメージのオフィス建築である。外観は真っ白くて目地も無く、正方形の開口がポツポツ開いただけで何の用途か、何階建てかもわからない。広いワンルーム空間のオフィス内部は、窓が縦にふたつ入って5m近くも天井高がある。オフィス=ガラスファサードという常識を覆し、免震構造という技術に裏打ちされた「新しいオフィスイメージの創出」である。(安田幸一)

 

 

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※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。

 

 
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