受賞番号:08C12009 受賞対象名: 乗用車[FCXクラリティ] 受賞企業名: 本田技研工業株式会社 プロデューサ名: 本田技研工業株式会社 ディレクター名: 株式会社本田技術研究所 四輪開発センター 執行役員 デザイン開発室 室長 海老澤 伸樹 デザイナー名: 四輪開発センターデザイン開発室 第1ブロック 研究員 長谷川 勝 四輪開発センターデザイン開発室 第1ブロック 研究員 高木 陽蔵 |
FCX Clarityの開発では、排出ガスゼロという究極の環境性能を飛躍的に向上させると同時に、燃料電池車の持つ新しい可能性と魅力を広く伝えるため、革新のV Flow プラットフォームが持つパワープラント・レイアウトの自由度を活かし、これまでの内燃機関のクルマとの違いがひと目でわかる新しいセダン骨格を作り上げることを目標とした。 さらに、この骨格に4人乗車のセダンとして日常使える居住性、トランクなどの収納スペースを成立させながら、エクステリア、インテリアのデザインにおいては単なる「環境車」に留まらない、次世代の燃料電池車ならではの「未来感」と「クルマらしさ」を取り入れた。
エコカーであっても、操る楽しさ、所有する悦び、官能的な美しさなど感性に訴える魅力はこれからも欠かせない。革新のFCプラットフォームの自由度を活かし、ガソリンエンジンでは不可能だった、流れるようなモノフォルムのシルエットを実現。ゆったりとしたキャビンには未来感と心地よさが調和する空間を表現。ひと目みただけで心が奪われ、いつか乗ってみたい、これに乗れば未来が見えてきそうだと感じられるクルマを目標とした。
自らの中に発電所を持つユニークなコンセプトで、地球規模の環境問題であるCO2ゼロに対して新しい考え方を実現化させた次世代型燃料電池車である。その走りの壮快感も今までのガソリンエンジン車にない感性を出すことに成功し、プレミアムカーとしての新しい可能性がインテリアデザイン・エクステリアデザインに十分生かされた、未来を予感させる魅力的なデザインでまとめ上げられている。米国で始まるリースレンタル600ドル/月の現実的な戦略にも高い評価が集まった。(山村真一)
※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。
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