フォーカス・イシューとは、グッドデザイン賞の審査を通じて、デザインの新たな可能性を考え、提言する活動です。
毎年総勢100人ほどの審査委員の中から、年度ごとに数名の「フォーカス・イシュー・ディレクター」を選出。各々がグッドデザイン賞の審査プロセスを通して探求すべきと考えるテーマを「フォーカス・イシュー」に設定します。フォーカス・イシュー・ディレクターたちは、担当領域(審査ユニット)を横断して応募対象を観察。審査プロセスを通して思索を深め、最終的には提言という形で自身の考えを取りまとめ発信していきます。
グッドデザイン賞の重要な役割の一つに、「次なる社会に向けた可能性や課題の発見」があります。フォーカス・イシューはこの役割を担うべく生まれた、デザインがいま向き合うべき重要な問いを深めることに特化した取り組みです。
オーソリティからフロンティアへ。変わるデザインの社会的使命と、グッドデザイン賞フォーカス・イシューの軌跡

審査開始前
その年の審査委員の中から、数名フォーカス・イシュー・ディレクターを選出。活動の趣旨をもとに、それぞれが取り組むフォーカス・イシューを設定します。
審査プロセス
一次審査・二次審査では、通常の審査委員同様に担当するユニットで審査を実施。それと並行して、ユニットを横断して応募対象を観察します。それぞれのフォーカス・イシューに沿って、これからの社会における可能性やデザインの役割と意義について思索。審査委員会の中でその途中経過をシェアしたり、応募対象に関して意見を述べたりします。
特別賞や大賞を選出する特別賞審査にも参加し、それぞれのフォーカス・イシューについて検討・シェアを重ねていきます。
審査終了後
大賞決定後も、フォーカス・イシュー・ディレクターの活動は続きます。それぞれのフォーカス・イシューに対する思索を深めるため、ヒントを得られそうな受賞者や識者へのヒアリングや対談を実施。その後、各フォーカス・イシューにおける課題や今後の可能性を「提言」としてまとめ、発信します。