2006年度グッドデザイン金賞
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受賞番号:06B01001

受賞対象名:

東京ハウス

受賞企業名:

株式会社コムデザイン

プロデューサ名:

株式会社コムデザイン 代表取締役 岡崎泰之

ディレクター名:

株式会社コムデザイン 取締役 進藤強

デザイナー名:

「うなぎ」 千葉学/千葉学建築計画事務所 「旗」 塚本由晴・貝島桃代/アトリエ ワン 「カド」 阿部仁史/阿部仁史アトリエ

 

概要

従来のデザイナーズ住宅は、建築家に依頼して一つ一つオーダーメードで作るのが一般的であった。一方、東京ハウスには最初から完成したデザインがあるため、家具や車を買うのと同じような感覚で安心して気軽に建築家によるデザインクオリティーの高い住宅を購入できる。開発にあたって、まず東京の土地に着目した。結果、その多くは、うなぎの寝床(うなぎ)/旗竿地(旗)/角地(カド)の3タイプに分類できると分かった。そこで、3組の建築家がそれぞれの敷地に最適な住宅を設計。一品生産ではなく、多様な敷地条件に対応可能なアーキテクツハウスが実現した。劣悪な建売住宅が並ぶ東京に、豊かでスタイリッシュなライフスタイルを提供する。

 

 

デザイナーのコメント

東京で一番流通している15坪〜25坪程度の住宅は建売住宅で占められ、建築家住宅は目にすることができない。建築家に住宅の設計を依頼することは、まだまだ敷居が高く大きな決断を要するからだ。そこで、建築家による質の高い住宅を気軽に安心して購入できる仕組みを提供したいと考えた。東京ハウスは、画一化した建売住宅が建ち並ぶ東京の住文化に一石を投じ、豊かなライフスタイルを多くの人々に提供する住宅である。

 

 

審査委員のコメント

住宅メーカーの商品化住宅ではなく、建築家が設計した一戸づくりのオートクチュールでもない。「建築家によるプレタポルテなデザイナーズ住宅」。これが、東京ハウスのわかりやすい説明だろう。東京が冠されていることにも無論、意味がある。狭小で変形な東京特有の土地事情に配慮し、「うなぎの寝床型」「旗竿型」「角地型」という三つのタイプを設定し、それに叶うデザイン空間ユニットをモジュール的に組み合わせて成立する、合理的、かつ知的な住宅提供の新領域である。それゆえ、建築家を介さず高いデザインクオリティの住宅を量販・カスタマイズできるため、コスト性の良さを含めて、優れたビジネスモデルデザインとしても顕彰に値する。(副審査委員長 赤池 学)

 

 

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