2006年度グッドデザイン金賞
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受賞番号:06A06026

受賞対象名:

ダイコン グレーター[オクソー グッド・グリップス]

受賞企業名:

オクソー・インターナショナル

プロデューサ名:

オクソー・インターナショナル カントリーマネージャー 速水秀葉

ディレクター名:

リーディング・エッジ・デザイン 代表取締役 山中俊治

デザイナー名:

リーディング・エッジ・デザイン 代表取締役 山中俊治

 

概要

大根おろし。なだらかなスロープの裾野を押さえて、しっかりとテーブル上に固定して使います。科学の目とコンピュータによるデザインがまったく新しい使い心地を実現しました。具体的な特徴としては・自然に手を添えることができるゴムのスロープ。・ 計算された歯並びが、いままでにないサクサク感を実現。・ ブレードには耐久性の高いアセタールを使用。・ 水切り機能付き・ ふたをして、立てて収納することができます。

 

 

デザイナーのコメント

物理学者の近角聡信は、職人が作る銅の大根おろしの性能の秘密が、歯並びのランダムさにあることを著書に記しています。私達は、CADとNCを駆使して十数枚の試作品を作りこの事実を確認、歯並びの最適化を試みました。周囲のスロープも観察と実験から導かれた人の手のための形です。OXOの基本思想と共鳴して、性能の向上もデザインの責務と考え、2年以上の時間をかけた製品です。使用感の差を是非お試しください。

 

 

審査委員のコメント

「グッドグリップス」をキーワードに、キッチンツールをデザインしてきたオクソー。そのアジア向け商品として開発された「大根おろし」は、ランダムを論理的に設計し、試作品による試行錯誤をCADで精緻化したという意味で、刮目に値する挑戦的なデザインだ。一定ピッチに並ぶおろしの歯は、レール効果をもたらし、摺りおろしが難しくなる。一方、職人の手になる歯の目立てがランダムな昔の大根おろしは、シャリシャリと心地よく摺りおろすことができる。その意味を科学的に探り、丁寧に最適化して作ったこの製品から学ぶべきことは、「フィジカルな状況のデザイン開発には、試作品こそが大切なのだ」、という重要な不易の真実に他ならない。(副審査委員長 赤池 学)

 

 

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