2006年度グッドデザイン金賞
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受賞番号:06A02040, 06A02039

受賞対象名:

充電式ニッケル水素電池(電池本体グラフィック/パッケージデザイン)["eneloop" HR-3U-TG(2BP/ 4BP/ 8BP), HR-4U-TG(2BP/ 4BP), N-MDR02S, NCS-TG1-2BP, NCS-TG2-2BP, NC-TG1, N-TG1S]
単3・単4形対応充電器[NC-TG1]

受賞企業名:

三洋電機株式会社

プロデューサ名:

[eneloop]三洋電機株式会社取締役 専務執行役員 パワーグループ グループ長 本間充
[NC-TG1]三洋電機株式会社 パワーグループ モバイルエナジーカンパニー 社長 伊藤正人

ディレクター名:

[eneloop]三洋電機株式会社ブランド本部 アドバンストデザインセンター 所長 石川照男/ブランド本部 アドバンストデザインセンター チーフデザイナー 水田一久
[NC-TG1]三洋電機株式会社 パワーグループ モバイルエナジーカンパニー 経営企画室 デザイン部 課長 小田慎二

デザイナー名:

[eneloop]三洋電機株式会社ブランド本部 アドバンストデザインセンター チーフデザイナー 水田一久/太田繁宏
[NC-TG1]三洋電機株式会社 パワーグループ モバイルエナジーカンパニー 経営企画室 デザイン部 原寿夫、津田弘明、河上聖一、能見拓男

 

概要

[eneloop]三洋電機は2005年7月からサスティナビリティーと共生進化をテーマにしたモノ作りの新ビジョン“Think GAIA”を掲げており、この電池はそのビジョンから生まれた第一弾商品にあたる。地球環境への配慮とクリーンエネルギー社会の創造を具現化するため「使い捨てない」をコンセプトに開発された。既存の充電式ニッケル水素電池と比べ自己放電しにくく、1年間放置していてもエネルギー残存率は約85%を維持するため購入後すぐに使うことができる。また、充電すれば約1000回くりかえし使用でき、乾電池と比べて経済的で、継ぎ足し充電してもエネルギー蓄積効率が落ちないという優れた特性を持つ画期的な電池である。
[NC-TG1]ニッケル水素電池「eneloop」専用充電器として、インテリア性と機能性の両立を目指し、企画・開発を行った。単3形・単4形1〜4本充電の対応(混合充電も可能)、充電状態を知らせる表示ランプの配置、スライド式カバーの採用などを特徴としている。また、印刷やラベルを一切排除し、環境に配慮したシンプル設計を実施した。

 

 

デザイナーのコメント

[eneloop]地球環境への配慮をデザインする上での絶対条件とし「使い捨てない」というコンセプトのもと「従来の電池のイメージを覆し、誰もできなかった新しい表現に挑戦する」という情熱を胸に秘め、情緒的で洗練されたデザインを目指しました。地球環境の悪化が懸念される中、小さな電池でも地球の未来を変えられるきっかけになれると思います。eneloopのデザインは地球への愛とデザインに対する情熱の結晶です。
[NC-TG1]今までの充電池のイメージを大きく変える次世代ニッケル水素電池「eneloop」の開発を機に、充電器においても従来のメカニカルなデザインからの脱却を目指した。室内に長時間設置されることを考慮し、シンプルで控えめな形、インテリアに調和するデザインを追求。その実現の為にスライドカバーを採用、ゴミの進入防止や幼児が電池を触れないようにするなどの機能的な点にも配慮している。

 

 

審査委員のコメント

一見、乾電池。しかし、充電池。ニッケル水素電池「エネループ」の真骨頂は、電池を使い捨てずに何度でも使えるというエコデザインとしての評価以上に、放電しにくく、長期使用に耐える、本格的な「乾電池型充電池」という新方式を、新技術、新材料の採用により形にした、その新領域デザイン性にある。約千回の繰り返し充電に耐え、継ぎ足し充電でもエネルギー効率が落ちないという優れた特性は、放電の原因となる窒素酸化物の排除と吸着技術の採用がもたらしたものだ。充電池で動く製品が台頭してくるなかで、他の商品デザインにもインパクトを与える、日本が誇るリサーチデザインの成果としても高く評価できるプロダクトである。(副審査委員長 赤池 学)

 

 

充電式ニッケル水素電池(電池本体グラフィック/パッケージデザイン)(▼ 06A02040)

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単3・単4形対応充電器(▼ 06A02039)

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