2005 Outline

受賞結果速報

 

「2005年度 グッドデザイン賞」 受賞結果発表

 

■ グッドデザイン賞受賞 1,158件

 

■ グッドデザイン特別賞を65件が受賞

 

■ 初の国際審査によるグッドデザイン賞「ベスト15」を決定!

 

日本唯一の総合的デザインプロモーション機関である公益財団法人日本デザイン振興会(東京都港区、会長:山口信夫)は、49回目となる2005年度グッドデザイン賞(Gマーク)の受賞結果を10月3日に発表しました。
2005年度グッドデザイン賞は、3,010件の審査対象に対して1,158件が受賞しました。さらにその中から「グッドデザイン特別賞」として65件が選出されました。この「グッドデザイン特別賞」には、今回から初めて設けられた「ベスト15」が含まれています。

 

本年度は4月26日から6月15日に募集を行ない、1998年に実施した通商産業省(現・経済産業省)からの事業民営化以降で最多となる3,010件の審査対象と1,303社の参加企業を記録しました。それら応募対象について、国際的に活躍する工業デザイナーの喜多俊之氏を委員長とする審査委員会により、6月から8月にかけて1次審査、2次審査を実施した結果、1,158件がグッドデザイン賞に選ばれました。さらに9月に特別賞審査を実施し、「ベスト15」(経済産業大臣賞)15件、「エコロジーデザイン賞」(経済産業大臣賞)4件、「ユニバーサルデザイン賞」(経済産業大臣賞)1件、「インタラクションデザイン賞」(経済産業大臣賞)1件、「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」(中小企業庁長官賞)14件、「日本商工会議所会頭賞」2件と「ロングライフデザイン賞」28件がそれぞれ決定しました。

 

このうち「ベスト15」は、グッドデザイン賞を通じて日本から世界へ新しいデザインを発信していくという方針のもと、初の試みとして、国外より招聘した審査委員を交えた特別審査の実施によって決定された15件です。今後さまざまな機会を通じて対外的なアピールを行なっていく予定です。
なお、2005年度の「グッドデザイン大賞」は、この「ベスト15」に選出された対象の中から、10月25日に今年度のグッドデザイン賞受賞者および審査委員、審議委員による投票によって決定されます。その結果、グッドデザイン大賞以外の14件が「グッドデザイン金賞」となります。

 

グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省によって創立された「グッドデザイン商品選定制度」を継承する、我が国唯一の総合的デザイン評価・推奨システムで、約50年におよぶ歩みの中で31,000件以上(本年度受賞分を含む)のグッドデザイン賞を生み出しています。

 

■グッドデザイン賞(Gマーク)とは

 

グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省によって創設された「グッドデザイン商品選定制度」を継承して、1998年より公益財団法人日本デザイン振興会の主催事業となった、わが国唯一の総合的デザイン評価・推奨システムです。
グッドデザイン賞はこれまで約50年にわたり、3万点以上もの「優れたデザイン」を選び続けてきました。近年はさらに、広告や雑誌、映像やウェブサイト、プロモーション活動など、あらゆるコミュニケーションメディアを対象とする「コミュニケーションデザイン部門」と、デザインが中心となって進められた次世代を担うビジネス活動や地域振興プロジェクトなど、デザインを活用した新しい取り組みを対象とする「新領域デザイン部門」を設けて、デザインが果たす役割を広い視点から評価、社会に推奨しています。
現代はさまざまな領域で「良いデザイン」が求められている時代です。デザインが新しい産業と社会をリードするために、「グッドデザイン賞」は「良いデザイン」を生み出すための社会的なインフラストラクチャーとして、より「豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を開拓し、新しい時代の文化と生活を具体的に築き上げていく活動に取り組んでいます。

 
 

■2005年度グッドデザイン賞について

 

49年目となる今年度は、社会的なデザインへの関心の高まりを受けて、事業民営化後で最多となる3,010件の審査対象と、1,303社の参加企業数を数えました。 傾向としては、携帯電話やデジタルカメラ、小型オーディオ機器、薄型テレビといったいわゆる「デジタル家電」での応募が多いほか、健康・医療関連や保安用品など、社会的なニーズが高まっている分野や、鉄道車輛など公共的な対象の応募が増えました。
また今回から、商品デザイン部門で国内/海外メーカーによる日本で発売されない製品も正式に応募が可能となったため、アジア各国を中心とするメーカーから、IT関連製品などが多数応募されたことも特徴です。
さらに、今回で4回目となったアセアン各国の優れたデザインを日本に紹介する「グッドデザイン賞アセアンセレクション」では、各地の技術を活かした風土性豊かな製品が数多く受賞しています。

 

■グッドデザイン賞の審査について

 

グッドデザイン賞は、グッドデザイン賞審査委員会による審査の結果、優れたデザインと認められた応募対象について贈呈されます。今年度の審査は、日本のデザイン界を代表し、第一線で活躍しているデザイナーや建築家などの審査委員により、4部門・15ユニットに分かれて7月から9月にかけて実施されました。

 
 

■グッドデザイン特別賞とは

 

「グッドデザイン賞」に選ばれた対象の中から、さらに社会、文化、生活といった観点で特に優れたものに対して、「グッドデザイン特別賞」を贈呈しています。「エコロジーデザイン賞」「ユニバーサルデザイン賞」「インタラクションデザイン賞」の各賞(テーマ賞)と、「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」、「日本商工会議所会頭賞」は、各審査部門の代表委員により構成する特別賞審査会が審査します。さらに今回からは、日本から世界に向けて新しいデザインを発信していくという方針のもと、海外より招聘した審査委員を交えた特別審査会を実施し、最も優れた対象を「ベスト15」として15件選出しました。この「ベスト15」の中から、本年度の「グッドデザイン大賞」が選ばれ、「グッドデザイン金賞」が決定されます。

 
 

■グッドデザイン大賞の選出について

 

「グッドデザイン大賞」は、その年の象徴として、デザインの今日的課題や未来への展望を広く社会に向けて語るという役割を担っています。その選出は、審査委員、審議委員とすべてのグッドデザイン賞受賞者の投票によって「ベスト15」の中から行われます。今年度は、10月25日に開催される表彰式にて決定します。

 

■グッドデザイン・プレゼンテーションについて

 

グッドデザイン賞では、多様なジャンルにわたる応募対象と、その審査のプロセスを積極的に公開することで、最新のデザインを多くの人が体験できる状況づくりに努めています。その一環として日本最大級のデザインフェア「グッドデザイン・プレゼンテーション2005」を、今年度は8月25日から27日までの期間、東京ビッグサイトにて一般公開で行いました。今年度のグッドデザイン・プレンゼンテーションではグッドデザイン賞ノミネート対象の展示に加えて、デザイン先進企業や教育機関による特別出展「デザインイニシアチブ」などを実施し、会期中にこれまでで最多となる約29,000人もの来場者を記録しました。

 

■グッドデザイン賞のインターネットでの情報公開について

 

2005年度グッドデザイン賞の情報は、グッドデザイン賞のウェブサイトで10月3日の14時から公開しています。ウェブサイトでは、49年間にわたるすべての受賞対象約31,000点を公開しています。受賞対象の写真、スペック、企業名、デザイナー名に加えて、受賞対象の概要、担当デザイナーのコメントや、審査委員の評価コメントなども閲覧できるようになっています。また、キーワードを用いた検索(エコロジーといった言葉など)も可能です。

 
 

■ 2005年度グッドデザイン賞受賞状況

 
部門 受賞件数 受賞社数
商品デザイン部門 928 400
建築・環境デザイン部門 106 100
コミュニケーションデザイン部門 37 31
新領域デザイン部門 29 28
アセアンセレクション 58 48
合計 1,158 598
 
 
GDA2005logo