ミューチップ/世界最小クラスの非接触ICチップとその応用ソリューション |
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概要 「ミューチップ」は、日立製作所の無線自動認識ICチップで、0.4mm角という超小型サイズ、書き換え不可能なROMによる高い真正性保証機能、非接触で利用できるなどの特徴を持つ。その特性を活かすことにより、製造・流通など様々な業種での業務効率や管理能力の向上をめざし、これまで数多くの実証実験や応用ソリューションの構築を行ってきた。また、それらビジネスソリューションのみならず、近い将来ミューチップが広く浸透した社会を想定し、人々の生活がどのように便利にそして安心して暮らせるようになるかを、家庭向け新コンセプト機器の試作や将来シナリオ映像を通して表現したデザイン活動である。 |
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デザイナーのコメント 超小型でどんなモノにでも貼れるミューチップの可能性は無限大。業務の効率化だけでなく実世界とバーチャルな世界を結び、モノにリンクされたデジタル情報をいつでも呼び出すことができる。例えば旅先で買った小物にデジカメ映像をリンクさせて、好きな時に旅行のスライドショーを見たり、野菜にリンクされた安心情報から生産者の気持ちを感じたり。ミューチップが拓くそんな将来の生き生きとした生活をデザイン表現したかった。 |
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大賞選出に向け特に評価を求めたいポイント ミューチップは0.4mm角という超小型サイズの無線自動認識ICチップです。小さな物品や紙などにも貼り付けられるユビキタス性、書き換え不可能なROMによる高い真正性などの特徴を活かし、「砂粒大のICチップが生活を豊かにする!」を合言葉に、安心・安全・便利な社会の実現を目指して応用ソリューションをデザインしています。 デザイン活動は、製造効率や流通管理能力の向上を実現するビジネスソリューションの構築のみならず、日常生活の場面においても、近い将来ミューチップが広く浸透した社会を想定し、どうすれば人々が安心して便利に暮らせるようになるかを様々な視点から考察しユーザベネフィットの創造を試みています。それらの仮説やコンセプトは、プロトタイプや将来シナリオ映像などの体験可能な手法ですばやく可視化し、展示会などを通して多くの方々からフィードバックを得ながら進めているのもこのデザイン活動の大きな特徴です。 |
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審査委員のコメント:赤池学審査委員 わずか0.4ミリ角のなかに、アンテナまでを内蔵させた世界最小クラスのICチップ。この技術の素晴らしさは、すでに日経優秀製品表彰等で証明されているが、この新しい技術標準をもって、情報リーダーなどの様々な機器開発、トレーサビリティをはじめとする新しい用途開発をデザインしたいという高邁な新領域性を評価して推薦する。生活者が欲しいのは、画期的なデバイスそのものではなく、安心、安全、愛着のあるユーザビリティの提案である。そのために同社は、その用途開発にデザインプロセスを持ち込み、物流の合理化や愛・地球博の入場券、食品や医療関連情報の認証にこう使える、というデザイン提案を、技術提案に先立って行ってきた姿勢を高く評価したい。ちなみに、人間そのものにも着けられそう!!と考えるのは、私だけでしょうか。 |
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