Good Design Award 2004
グッドデザイン大賞候補

乗用車/
クラウンロイヤル/クラウンアスリート CBA-GRS182-AETUH、CBA-GRS182-AETQH、CBA-GRS180-AEAQH、CBA-GRS180-AEASH、CBA-GRS183-AETQH、CBA-GRS182-AETXH、CBA-GRS180-AEAXH
受賞番号 04A07060
応募企業名 トヨタ自動車株式会社
プロデューサ名 トヨタ自動車株式会社
デザイナー名 デザイン本部 第1トヨタデザイン部
概要
「世界に通用する日本独創のクルマ」をテーマに12代目クラウンにふさわしい革新的で気品と躍動感あるスタイル、欧州車をも凌駕する運動性能、世界をリードする安全性、世界トップレベルの最先端技術、快適装備をロイヤルシリーズ、アスリートとして具現化した。
デザイナーのコメント
クラウンは日本を代表する高級車として、日本の美意識、もてなしの心、立ち振る舞いといった精神性から昇華させて「日本らしさ」を追求した。これまでの「静」の佇まいから大幅な変革を図り、力強い走りを予感させる「躍動」と「気品」を併せ持つスタイルを「書の勢い」をモチーフに具現化した。室内もこれまでの「やすらぎ」の空間をさらに昇華させ、「空感動」というキーワードのもと「ときめき」の空間を表現しました。
大賞選出に向け特に評価を求めたいポイント
「“伝統”とは“形骸”継承ではなく、“精神”を継ぐものである。」・・・・という言葉を胸に書の勢いをモチーフに、その輪郭/濃淡/かすれ/表情の豊かさ・・・・等々、毛筆の妙を巧みに造形に織り込み、誕生以来50年の歴史を持つクラウンを「“静”から“躍動”」に変革、内外共にフレッシュな“品格”を創作しました。
「この車の永い歴史でみると、この車の果たした役割は大きい・・・・。」そう言われる車づくりを目指し全てを原点から発想すること、思いっきり“日本”を意識し日本の“感性”を出すこと、それらを「“0”」クラウンに強く込めました。その走りを楽しんで下さい。この元気クラウンが“必ず日本のお父さん達を勇気付ける”そう信じています。
審査委員のコメント平野哲行審査委員
新クラウンの立ち上げに際し、担当デザイナー林氏は日本の伝統文化を訪ねたという。50年の歴史があるクラウン。その変革に相当の覚悟が必要だったことは想像に難くないが、金沢での人間国宝 徳田八十吉氏、漆塗りの「八木茂工芸」との出会いによって彼は日本の原点に立ち戻り、「車にも日本の深い感性を出したい」との思いを強くしたという。この話を聞いて審査員一同感銘を受け、クラウンの魅力の核心に触れたと同時にデザイナーの声を聞く重要さに改めて気づかされたのであった。日本初の純国産乗用車として誕生したクラウンが、いま新たな日本の精神と形によって世界の中の日本ブランドを確立した意義は非常に大きく、その存在自体が我々に勇気を与えてくれ、まさにGマークグランプリにふさわしいと考える。
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www.g-mark.org