携帯電話機／NTT ドコモ ムーバ SO213i ｢Premini｣

受賞番号 04A03046 応募企業名 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 プロデューサ名 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（株）P&I部門商品部統括部長　橋口文貴 ディレクター名 ソニーデジタルデザイン(株)　インキュベイティブデザイン部　クリエイティブプロデューサー　佐藤敏明 デザイナー名 ソニーデジタルデザイン(株)　インキュベイティブデザイン部　デザイナー　鈴木茂章　デザイナー　佐野哲郎 ／ヒューマンインターフェースデザイン部　デザイナー　浜達也

概要 ｉモード対応世界最小ケータイ電話。小さいだけでなく、使い勝手にこだわった。多機能化が進む中で、自分流にこだわる方々へ通話・メール・ｉモードに機能をしぼりこみ、質感アルミニウムボディーや青色ＬＥＤなどの持つ喜びを感じることの部分にこだわった。本体デザインだけでなくＵＩや取説、個装箱、キャリングケースなどをトータルコーディネートしている。

デザイナーのコメント コンセプトからプロモーションまでのトータルデザインをテーマにあらゆるデザイン個所に「趣味性・本物感へのこだわり」を求め、超小型端末の世界感を築いた。イメージと実用性のバランスを検証しウェアラブルなアクセサリー感覚といえる商品を目指した。

大賞選出に向け特に評価を求めたいポイント preminiはモノとしてのもてなしや所有することの喜びなど、情感に訴える部分に着目しこだわることで、従来の携帯電話市場には無かった新しい価値観を開拓している。究極のコンパクトサイズにアルミボディ、青色LEDを配した高い質感を凝縮した筐体は、手の中に心地よく収まり、専用のパッケージは梱包するというパッケージ本来の機能に枠に留まらないもてなしを提供している。本体、パッケージ、取扱い説明書、インターフェースに至るまで統一した世界観で展開され、フォントもpremini専用のものが使われている。このTotal designがpreminiのコンセプトであり、preminiという世界観のデザインである。preminiを世の中に出すにあたり、（株）NTTドコモ様に、広告・宣伝メッセージ展開に至るまで緊密なご協力をいただき、お客様に対する一貫したメッセージの訴求が実現している。 preminiはモノづくりにおけるデザインの役割を改めて見直し、それらを具現化した商品である。

審査委員のコメント：安次富隆審査委員 ケータイは電話の域を超え、新しいツールへ進化した。しかし、それはソフトの多機能化であり、依然ハードは解決されないジレンマを抱えている。 preminiはそのジレンマをアクロバティックな手法により克服した。電話とメールだけという機能の絞り込みは潔く、知的でクールだ。「スロープキー」や本体エッジに配置されたボタン類など、キーピッチの限界を超えるデザインの技が特に光っている。携帯性と操作性の両立という実に素直な目標によって、他のケータイを過去のモノと印象づけることに成功したのだ。preminiは、ケータイのジレンマに立ち向かうライバルたちへの挑戦状であり、健康的なデザイン競争の起爆剤となるだろう。

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