GDP2002レポート 30日ハイライト

鮮明なマルチモニターが設置されたスペシャルステージ。映像を使いながら、終始和やかな雰囲気でプレゼンテーションが進行。

アシモ君も登場したホンダブースでは、担当者が「車やバイクだけではないホンダ・デザインの魅力を楽しみながら知ってもらえたら」と語ってくれました。

「Design Initiative」の展示ブースは会場中央に設けられ、個々のブースではデザイナーや担当者が直接来場者からの質問に答えてくれました。

この場でしか味わえない“ライブ感”を盛り上げてくれていた、参加型アトラクション「フォトシネマ・ツアーズ」。

3D眼鏡で次代の世界を覗き見る!? 超電導リニアモーターカーのプランを発表した東海旅客鉄道(株)の展示ブースで。

Design Initiative
日本のデザイン先進企業が、「デザインの未来提示力」をテーマにブースおよびステージで多角的な展示、プレゼンテーションをおこなった“Design Initiative”。「どんな人が、どんなことを考え、どんなものを作っているのか?」が、直接デザイナーや開発担当者の口から聞けるとあって、ステージ周りは常に観客で溢れていました。
(株)INAX
「集いの家〜よろこびのある暮らしをする家とその水まわり」

発想力と創造力というデザインの力で、 "that's the idea !" を発信しつづけるINAXが、理念としている環境美にそくした凛とした空間提案を行いました。
コスモ石油(株)
「コスモ・ザ・カード『エコ』」

誰もが手に出来るハウスカードを通じ、環境貢献活動の推進や、市民が気軽に参加できる寄付の機会提供など同社が積極的に行っている「ソーシャルデザイン活動」をとてもわかりやすく訴求していました。
(株)資生堂
「qiora キオラ ブランドデザイン」
クリエイティブ本部 アートディレクター
工藤青石さん
伊藤忠ファッションシステム(株)
小原直花さん

世界を代表するコスメブランド「資生堂」が、まさに“国際的に”通用するブランドデザインとして発表した「キオラ」。有機的な美しいパッケージデザインが、ブースのつくりにもそのまま生かされ、非常に印象的でした。
(株)デンソー
「位置情報活用への取組み」

新しい地図メディア「マップコード」と、コミュニケーションが楽しめる「HOBOシステム」を紹介し、近い将来の位置情報活用のあり方の具体策を提案していました。実際の会場レイアウトをコード化し、見たい展示エリアへのアクセスがその場でわかるのにビックリした方もたくさんいました。
東海旅客鉄道(株)
「超電導リニアモーターカー」
総合技術本部リニア開発本部 計画副主幹
後藤康之さん

巨大なスクリーンに3D画像を使ってのブース展示が非常に人気のあったJR東海。未来の乗り物として長年期待されてきたリニアモーターカーが現実のものとなるのも、そう遠い話ではないようです。
(株)東芝
「Dream Container II」

最近展開しているマルチブランドの展開の具体例を複数提示し、デザインセクションがイニシアティブをとり様々なモノづくりの芽を作っている活動を幅広くプレゼンテーションしました。
(株)ナナオ
「ism EIZO」

近未来型の3つのコンセプトモデルと、その空間デザインによって新しいブランド「ism」をシンボリックに表現していました。
野村不動産(株)
「オーダーメイドマンション」
住宅カンパニー
オーダーメイドマンション事業部長
木皿儀邦夫さん

近年話題となっているユーザー主体のオーダーメイド方式の分譲マンション。3DのCADをつかってより現実味のある想像図が見られる「オンデマンドデザインシステム」についての詳しい解説がなされました。
(株)日立製作所デザイン本部
「Ubiquitous Life」
デザイン本部 プロダクトデザイン第二部
星野剛史さん
コミュニケーションデザイン部
玉山尚太朗さん

未来社会において、情報インフラが発達することにより、私たちの生活は実際どのようにかわっていくのでしょうか? そうした「新しい社会」を目に見えるカタチに描くのもデザイナーの役目であることに関心が集まりました。
本田技研工業(株)
「Yes! I have a Honda」
(株)本田技術研究所 上席研究員
中野正人さん

コンセプトカーの発表に加え、二足歩行のヒューマノイドロボット「ASIMO」、電動自転車などが展示されていたブースには絶えず人でいっぱい。私たちの未来のガレージ……そんな様子を思い浮かべてしまう楽しいプレゼンテーションでした。
三菱電機(株)デザイン研究所
「リビング・デジタル・メディア」

次世代家庭用映像情報機器コンセプトを「水」と「生命」をテーマとしたアドバンスモデルによって、とても新鮮にプレゼンテーションを行いました。
ヤマハ(株)
「人と楽器の未来へ」
デザイン研究所 中嶋一仁さん

切っても切り離せないヒトと楽器の縁。そして、それをサポートするために、時代のニーズに合わせながら最新のデザインを提供するヤマハ。美しいフォルムの最先端楽器から奏でられる美しい音色に、人々は耳を傾けていました。
多摩美術大学
「プロダクトデザイン研究室の取り組み」
プロダクトデザインコース
酒井真之さん
野田千恵さん

岩倉先生の激励から始まった未来のプロダクトデザイナーとなっていく若き“デザイナーの卵たち”による元気のよいプレゼンテーション。各プロトタイプの商品説明プロモーションビデオも、現代の若者らしいクリエイティビティ溢れるもので、会場からも拍手が湧いていましたた。
(社)日本インダストリアル
      デザイナー協会
「JIDA創立50周年記念展」
JIDA Under30 Design Competition委員会委員長
倉方雅行さん

JIDAが、その創立50周年を記念して立ち上げたウェブミュージアムの解説と、英国のトップセラー掃除機メーカー、ダイソンの社長であり、ロンドンのデザインミュージアムの館長でもあるジェームズ・ダイソンが審査員を務める「デザインコンペティション」の紹介がなされました。
スペシャルステージ「with 3 / LiFE with Good Design」
モデレーター:DIGITALSTAGE 平野友康さん
パネラー:Design Initiative 参加デザイナー3名
 (株)本田技術研究所 和光研究所 デザインAスタジオ 岩城慎さん(「フィット」のエクステリアデザインのプロジェクトリーダー)
 (株)東芝 デザインセンター 片山裕史さん(デジタルカメラ「SORA」を手がけたデザイナー)
 ヤマハ(株) デザイン研究所 岡村淳さん(サイレントチェロやキーボードなどのデザイナー)

インハウスデザイナーが会場内から選んだいくつかのデザインから、デザイナーが想定する近い未来のライフスタイルそれについて率直な意見を交わしたトークセッション。人気だった「フォトシネマツアーズ」を使ってのプレゼンテーションでした。
スペシャルステージ「グッドデザインショッピング」
D&DEPARTMENT PROJECT ナガオカケンメイさん

「デザイナーは新しいものを産むことだけでいいのか?」の疑問から「いかに新しくものを作らないで、どう新しい価値をつくり出すか」をコンセプトとして活動しているD&DEPARTMENT PROJECT。ものを産み、売り、買取り、使い続けてもらう。それこそが「良い買い物」であり、それが本当のグッドデザインではないのか?のメッセージを投げかけました。また良品計画と提携し買取り業務を開始する予定であるとの発表も行いました。
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