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■投票 今年度の大賞は、従来の見識者による討論による選出ではなく、IR(インベスター・リレーションシップ)になぞらえWRM(ウィナーズ・リレーションシップ・マネジメント)と呼ぶ方式にあらためられました。これは、「グッドデザイン賞を受賞したデザイナーこそが、Gマークの『株主』である」という正副委員長の発案によるもので、グッドデザイン賞受賞者には1受賞件数あたり1票、審査委員は1人10票をお渡しし、デザイン界の総意としてのグランプリを決めるという方式です。つまり「選ばれた方と選んだ方とが共に選ぶグランプリ」です。 6件のプレゼンテーション終了後、川崎審査委員長と森山副委員長から投票に先がけて来場者に向けてメッセージが。「今年のグランプリはここにおいでの受賞者と審査委員の皆様に委ねます。投票される皆様、日本の見識を示してください!」 また「投票の結果1位と2位の候補の票差が100票以内の僅差であった場合は、再投票で決める」というルールの説明もありました。 この後、投票ボックスがステージ前2ヶ所にセットされ、約10分間の投票タイムにうつりました。投票は、グッドデザイン賞受賞者は受賞件数分のコインを、審査委員は1人10枚のコインを持ち、ノミネートごとに置かれた透明アクリルボックスに順次コインを入れていきました。 |
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■勝見賞 投票時間を使って「勝見勝賞」の表彰が行われました。この賞は戦後のデザイン界に大きな指針を与えた勝見勝さんを記念しデザイン5団体が順に受賞者を選んでいるもので、今年は日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)が担当でした。第15回の受賞者は、トヨタ自動車のデザイン本部副部長の諸星和夫さんに決定されました。 |
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■集計/結果発表 投票されたコインは、即座に集計機にかけられその場で発表されました。 その結果は以下の通りです(投票総数1,023票)。 第1位 337票「モエレ沼公園」(札幌市役所) 第2位 231票「新日鉄の廃プラスチック再資源化プロジェクト」(新日本製鐵株式会社) 第3位 165票「画像編集ソフト ライフ・ウィズ・フォトシネマ」(株式会社デジタルステージ) 第4位 117票「デジタルスチルカメラ EXILIMシリーズ」(カシオ計算機株式会社) 第5位 115票「9坪ハウス」(株式会社コムデザイン) 第6位 58票「蛍光ランプ ネオボールZ」(東芝ライテック株式会社) この結果、2002年度グッドデザイン大賞には「モエレ沼公園」に決定する宣言が正副委員長からなされました。 |
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■決定 ステージには、札幌市役所環境局 局長 川瀬洋三さんが登壇され、川崎審査委員長から表彰状が、森山副委員長から副賞のトロフィーが、会場からの盛大な拍手とともに贈られました。 その場でマイクを向かれた川瀬さんは「興奮し感謝しています。まず、故イサム・ノグチさんにこの賞を捧げます。まだ未完でもあるので、この賞を札幌市民とともに前に進ませていただく力にしたい」と、興奮と笑顔の表情を浮かべながら話されました。 川崎委員長からは「2年連続で地方の公共施設が大賞に選ばれたということは、これからの『街づくり』に対して多くの方が気にしているからではないか。地方の時代の具体的な形が、デザインの力によって幕開けしたとも言える。デザインを通して、日本、アジア、そして世界が、平和を語れるような予感がする」とのメッセージとともに閉会となりました。 |
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■記者会見 閉会後行われたプレス記者会見には、テレビ、新聞、雑誌など多くのマスコミ関係者が集まり、質疑応答やプレス用撮影などが行われました。 |
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■閉会 来年こちらで多くのウィナーの方が微笑むのを楽しみにお待ちしています! |
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