未来パーソナルモビリティ i-unit

(2005年度グッドデザイン金賞受賞)

デザイナー：トヨタ自動車株式会社　デザイン本部

 

i-unit　は「人間の拡張」という発想に基づいた新モビリティで、 車に「乗る」のではなく 「着る」と言う今までの車の発想とは一線を画すパーソナルモビリティです。 「着る」デザインにした事で 人との混在や移動範囲の拡大を可能としました。 またオープンスタイルにした事で 相手との距離をなくし、 歩いている人とでもコミュニケーションをとる事ができるなど 今後i-unitの考えをベースとし 無限の可能性を感じています。

 

デザインテーマ

・「人と自然、 地球が共生する社会」をテーマにしている為、 一目で人や自然に優しい意匠（葉＝リーフ形状）。

・人を包み込むような見た目に安全感のある意匠。

・人が移動するための最小、 最適な意匠。

 

i-unitとは

 

最小サイズモビリティ

・小さなサイズの中に、 最先端の技術を集積。 狭い場所も走ることができ、 駐停車時や走行時の占有空間や 消費エネルギーを最小化。 軽量・コンパクトであることが人との混在を可能にする。

可変スタイルシステム

・「走行するスピード＝走る場所」によって車高が変わる可変走行システム。 低速姿勢モードでは 人と同じ高さの目線でゆったり走り、 高速姿勢モードでは 低重心で安定した操縦性を確保。 どのような道路環境においても 乗り換えなくシームレスに移動する。

 

マイ・ユニット機能

・手のひらや顔などの人の生体情報で 乗る人を識別する個人認証システムや、 ドライバーの気持ちや体調を センシングするドライバーモニタシステムにより、 個人の好み、 気持ちなどに合った情報、 音楽を提供する。 さらに i-unit の LED を変化させたり、 ボディカラーのカスタマイズも可能。

 

ドライブコントローラー

・ドライブバイワイヤ技術により、 前に倒せば前に進み、 左に倒せば左へ曲がる。 自らの手足のように意のままに操縦可能なコントローラー。 片手で加減速と操舵の両方を操縦可能。

 

環境親和材ボディ

・シルバー色に覆われたボディにはケナフ材、 アームレストなどインジェクション成形の部分は ポリ乳酸を採用。 地球にやさしい素材がi-unitを包む。

 

スペック／ 車両諸元 (低速モード／ 高速モード) 全長：1,100/ 1,800㎜　全高：1,800/ 1,250㎜　全幅：1,040　ホイールベース：540/ 1,300㎜　トレッド：Fr. 850㎜/ Rr. 830㎜　最小回転半径：0,9m (その場回転時、 車両外側)

主な特別賞受賞：