2009年度受賞結果の概要

2009年度審査総評/審査講評

2009年度審査講評

審査委員イメージ

ユニット7:個人向け車両、乗用車および関連商品など

山村 真一

インダストリアルデザイナー


2009年度の移動ユニットは、航空機・自動車・鉄道車両・自転車等まさしく多様化する社会構造を反映した、巾広い移動手段に関わる商品の応募が多かった。特に、わが国の産業の担い手でもある自動車では、究極の走りを楽しむスポーツタイプから環境配慮型のハイブリッドタイプ、そして軽自動車までと実に巾広い車種の実車審査となった。自転車においても同様、シンプルなスポーツタイプからタウンユースのモーター駆動アシストタイプやポータブル折りたたみタイプまでと巾広い車種が応募され、巾広い生活様式の中で、多様な移動手段が広がりつつある状況を感じさせられた。また、従来比較的応募が少なかった自動車や自転車・車両等を縁の下で支える部品メーカーからの応募も今年度は多く、大型の車両から小さな部品までを包含した巾の広い対象からグッドデザインを選定するという大変難しい審査であった。