2009年度受賞結果の概要

2009年度審査総評/審査講評

2009年度審査講評

審査委員イメージ

ユニット3:家具・インテリア用品、住宅設備

北山 恒

建築家


このユニットには生活にかかわるあらゆる商品が集まる。間口が広いために審査対象は多種多様だ。それゆえ最初は、この多様な応募商品のリストを前にして、まるでそれは博物学以前の様相を呈しているように思えた。さらに、担当する5名の審査員の専門も同じ領域の者はひとりもいない。しかしそれは審査においてはむしろ良かった。それぞれの知見が異なるためひとつの商品を評価するときも多面的な議論になり、審査そのものを楽しむことができたのである。結果としてこのユニットからは、社会にインパクトを与えるであろうと思われる商品を数多く拾い上げることができた。多面的な議論を通して、その審査精度は高まっていったと思う。ただし、この多様な審査員の構成ために素晴らしい商品を見落としていないことを祈りたい。このユニットで審査させていただいた商品群は宝の鉱脈であった。(北山 恒)