2009年度受賞結果の概要

2009年度審査総評/審査講評

2009年度審査講評

審査委員イメージ

ユニット11:個人向けのサービスシステム、家庭向けのサービスシステムなど

紺野 登

デザインマネジメント


グッドデザイン賞は「モノ」のデザイン品質向上のために設置されたが、半世紀を経て、時代は製造業中心からサービス中心に移行している(広義のサービスは日本のGDPの七割以上)。それは単に「モノからコトへ」の変化でなく、製造業とサービス業の境目がなくなる、経験価値や人間中心主義の知識経済・産業への転換だ。ゆえにサービス・システムのデザインは今後最も注視すべき領域だろう。
今回は昨年同様、主要ユーザーである都市型生活者のための、ディマンド・サイドからの高質なサービス、ビジネスモデルのデザインを評価視点とした。UDMプロジェクトは、ユーザーに空間デザインの自由を与えるシステム標準への超業界的な試みとして評価された。ITを活用した知的サービスのプラットフォーム、生活者の利便性を劇的に改善する地域医療情報サービスや病院、それらを支えるプロフェッショナル向けサービスなどが特徴的な受賞候補となった。