2009年度グッドデザイン金賞
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09D01022
汎用超音波画像診断装置

受賞番号:09D01022

受賞対象名:

汎用超音波画像診断装置[デジタル超音波診断装置 HI VISION Preirus]

受賞企業名:

株式会社日立メディコ

プロデューサ名:

株式会社日立メディコ USシステム本部 松尾 仁司

ディレクター名:

株式会社 日立製作所 デザイン本部 社会ソ リューションデザイン部 二ノ宮 篤

デザイナー名:

株式会社日立製作所 デザイン本部 社会ソリューションデザイン部 二ノ宮 篤/ホームソリューションデザイン部 笠井 嘉

 

概要

技師の操作では、様々な検査スタイル(立位座位)や患者(子供)の体格差及び、検査部位にスピーディーに対応することに主眼を置いた。そのため、操作部にワンアクション可変ポジショニングや旋回機構等を採用した。これにより、足元や作業空間に広いオープンスペースを確保することができる。操作部ポジションは主要キーがトラックボールを中心に手のひらに収まるよう配置し、ブラインド操作を可能とした。暗室での長時間作業や色弱の技師に配慮したボタン照明を施した。更に院内搬送時でも操作者の前方視界の確保や、患者が装置を見て愛らしさやスマートさを感じる事に配慮したデザインを目標とした。

 

デザイナーのコメント

様々なシーンで子供や大人まで安心して診察を受けられる優しい印象を提供し、心拍の安定化による鮮明な画像を提供したい。暗い診察室でも変化の少ない色彩や形状を施し、圧迫感のない優しいデザインを提供したい。検査スタイルや体格差にスピーディーに対応する可変ポジションを追求し、足元や作業空間に広いオープンスペースを確保したい。搬送時の前方視界の確保や装置を見て愛らしいスマートさに配慮したデザインを提供したい。

 

審査委員のコメント

微笑ましいキャラクター性さえ感じさせるその愛らしい本体デザインは、圧迫感を抑え、様々な検査スタイル時にも患者に安心感を与える優しいフォルムを持っている。検査技師の体格差や様々な診察ポジションに対応するエルゴノミクスデザインは技師の疲労の軽減、快適でスピーディーな操作性、検査環境に対応するコンパクト性の追求、そして何よりも患者や技師、両者に優しさを与えるデザインである。またGUI的にも暗い診察室での診察を考慮しており、変化の少ない色彩や形状を施し、患者の不安感を取り除くことで、心拍の安定化をはかり鮮明な画像を提供できるようにしている。ブラインド操作を可能としたトラックボール、ブローブ配置やフレンドリーなボディカラー等、細やかな部分にも最大限のホスピタリティを施したデザインは本年度のグッドデザイン大賞候補に相応しいプロダクトで高く評価できる。本製品はまた、その優しいプロダクトメッセージが伝わり、本年度キッズデザイン賞を受賞している。

 
※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。
 
 
 
 
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