受賞番号:09B07007 受賞対象名: ハイブリッド乗用車[トヨタ プリウス] 受賞企業名: トヨタ自動車株式会社 プロデューサ名: トヨタ自動車株式会社 ディレクター名: トヨタ自動車株式会社 デザイン本部 デザイナー名: トヨタ自動車株式会社 デザイン本部 トヨタクリエイティブスタジオ |
3代目プリウス。「圧倒的な環境性能」と「走る楽しさ」のより高いレベルでの両立を目指し、システム全体の90%以上を新開発したハイブリッドシステム「リダクション機能付のTHSⅡ」を搭載。さらに燃費性能に寄与する外形デザインを追求し、空力特性と居住空間の両立を図ったプリウスの象徴である「トライアングルシルエット」をさらに進化させ、世界トップレベルの空力性能CD値0.25を達成。これらの相乗効果で世界最高の燃費性能38.0km/ℓ(10・15モード走行燃費)と2.4ℓ並の動力性能を実現。次世代の「エコアイコン」としてエコ市場を牽引するよう、先進性と人への温かみが融合したデザインに仕上げた。
先代の持つイメージを進化させ次世代ハイブリットの指標となるアイコニックなデザインに仕上げるため、「トライアングルシルエット」「エアロコーナー」からホイールキャップに至るまで、空力特性を徹底的に追求した。さらにフロントからリアへと伸びるウェッジの効いたキャラクターラインにより、従来ハイブリッド概念を超えた、「走り」のイメージを表現した。
三代目となるプリウスは大量の受注を得るなど驚くべきマーケットからの支持を得ているが、3ナンバークラスとして画期的な38km/ℓをもたらす省エネ・エコロジー設計は素晴らしい。洗練されたハイブリットカーならではの新しい静かでマイルドな乗り心地も評価できる。ルーフ装備のソーラーパネルによる室内換気システムなどの装備も好評である。空力特性を重視して生まれたスタイルは、ハイブリッドカーの技術の先進性に対して、スタイリングの類型性を導く傾向も一方で認められるため、今後のハイブリッドカーの開発促進を通じて、さらなるデザインの進化も期待されている。
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