2009年度グッドデザイン金賞
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09B06058
フラクタルひよけ

受賞番号:09B06058

受賞対象名:

フラクタルひよけ[フラクタルひよけで快適な OUT DOOR LIFE を]

受賞企業名:

株式会社ロスフィー

プロデューサ名:

株式会社ロスフィー、株式会社リフォーム鹿児島 代表取締役 保 照光

ディレクター名:

京都大学 大学院 総合人間学部自然環境研究学科 教授 酒井 敏+ランドスケーププロジェクト 代表 宮川 央輝+株式会社ロスフィー+株式会社リフォーム鹿児島 マネージャー 保 栄美子

デザイナー名:

株式会社ロスフィー+株式会社リフォーム鹿児島 保 清人

 

概要

フラクタルとは、図形の部分と全体が自己相似になっている幾何学の概念であり、広く自然界に存在し、葉脈の模様、樹木の枝分かれなどに見られる。本デザインは、一枚の布地からシェルピンスキー四面体と呼ばれる形を縫い上げ、新しいひよけを開発。高温化する都市環境や外部生活空間において、木々がつくる緑陰や風通しと同等の快適な空間を提供する、新自然デザインの日除けである。軽量な折りたたみ式アルミフレームで取り付けを容易にし、布の空隙によって、強風にも煽られず、木漏れ日をつくることができる。風を受けて自熱を発散するため、輻射熱もなく、一般の日除けよりも快適である。

 

デザイナーのコメント

街が森のようになればいい。本ひよけは木の構造に近づき、人々に快適な屋外空間の提供、温暖化抑制を目標としているが、それは都市デザインの改革と新しい社会生活の提案でもある。住宅庇の代替だけでなく、アーケードをフラクタル化したり、駐車場などの空地にひよけをかけ、子供の遊び場、人々が集う場を安心・安全な屋外空間に変え、自然と接する機会を増やす。それが可能ならば、都市の風景は森の様で、心地よい空間になる。

 

審査委員のコメント

ただ木漏れ日を演出するものならば、単なるアイデア商品でしかない。ところが、このフラクタルひよけは私たちの未来の風景を変えるかも知れない強力な商品なのだ。
自然の樹冠の葉の集合は、熱を蓄熱することなく放熱し、優しい木漏れ日を造り周囲の温度を下げる。自然の様相を単純図形に置き換えるフラクタルの概念を用いたこの商品は、この自然界の遮熱効果をもち、しかも安価である。
この国のリーダーは温室効果ガスの排出量を1990年度比25%削減すると世界に公約した。それをサポートする画期的な商品である。一気にこの都市を埋め尽くすかも知れない。

 
※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。
 
 
 
 
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