2008年度グッドデザイン金賞
前のページへ    
 
08C17011
都市と建築の熱環境設計ツール

受賞番号:08C17011

受賞対象名:

都市と建築の熱環境設計ツール[サーモレンダー3 Pro]

受賞企業名:

エーアンドエー株式会社

プロデューサ名:

エーアンドエー株式会社 代表取締役社長 内田和子

ディレクター名:

東京工業大学 教授 梅干野晁+エーアンドエー株式会社 大河内勝司、浅輪貴史+株式会社日建設計総合研究所 山村真司

デザイナー名:

東京工業大学 中大窪千晶、何江+エーアンドエー株式会社 佐藤和孝、竹口太郎、藤田道文、代田里織、矢野良太、野原武史

 

概要

2006年にリリースした屋外熱環境設計ツール「サーモレンダー」は、熱環境を考慮した屋外設計の社会的認知度を高めることに寄与してきましたが、現在深刻化している地球温暖化問題に関しても、多くの設計者が使用する建築CADの側面から貢献する必要があるのではないかと考え、従来製品をバージョンアップしました。 サーモレンダー3 Proは屋外熱環境シミュレーションと建物エネルギー計算機能を合わせ持った、非常に独創的な環境設計ツールです。この設計ツールを用いたなら、ヒートアイランド現象の一要因とされる建物被覆の表面温度や、建物が使用するエネルギー量とCO2排出量を設計段階で積極的に検討することが可能です。

 

 

デザイナーのコメント

三次元CAD上で動作する、建築・都市のヒートアイランド対策ツールとして、多くの設計実務者に認知され始めてきましたサーモレンダーを、地球温暖化対策にも貢献できるツールに発展できないかと考え、新たなバージョンを開発しました。屋外熱環境の予測に加え、建物エネルギー消費量やCO2排出量の予測の機能を盛り込んでいます。環境配慮型の都市、低炭素社会の実現に向け、このツールが貢献できることを願っております。

 

 

審査委員のコメント

地球温暖化問題が深刻化する今、都市や建築物を創造する上で最も大切なことは、地球環境に負荷の少ない設計・デザインをすることだろう。二酸化炭素による地球温暖化やヒートアイランド現象に対してデザインがどう関わるかは、今のデザインにとって大きな課題となっているのは言うまでもない。この「サーモレンダー3」は屋外熱環境と屋内熱負荷計算機能を持った、住宅から都市設計までの屋内外統合熱環境シミュレーションツールで、その時代性のみならずインターフェースデザインも優れたものになっている。(中谷日出)

 

 

この受賞対象にコメントを記入する

 

 

※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。

 

 
前のページへ