2008年度グッドデザイン金賞
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08A05007
戸建て住宅

受賞番号:08A05007

受賞対象名:

戸建て住宅[無印良品 窓の家]

受賞企業名:

株式会社良品計画+ムジ・ネット株式会社

プロデューサ名:

ムジ・ネット株式会社

ディレクター名:

ムジ・ネット株式会社

デザイナー名:

ムジ・ネット株式会社

 

概要

「窓の家」は「家を暮らしから考える」というコンセプトのもとにつくられました。家を暮らしから考える、そして暮らしを豊かにする大切な要素として考えたのが「窓」です。 「窓」は、家の内と外を繋ぎ、光を室内に採り込む穴でした。やがて家族の共通の視点となり、それを楽しむ心が育まれていきます。日本人には四季の移り変わりをそのまま採り込むのでは無く、窓で切取り美意識にかなう風景として愛でてきた文化があります。住まい手の美意識に合わせて自在に窓を設け、外と繋がる自由を大切にしました。光が欲しい場所に光を、家族が語り継ぐ風景を壁に四角い窓を開けるというもっともシンプルな形で実現した住まいです。

 

 

デザイナーのコメント

20世紀初頭の芸術運動が工業生産と手工芸の統合を目指そうとしたように、この家でも、繰り返し可能な工業製品としてのディテールと、一品生産ならではのこまやかさを表現できるように考えました。特に窓まわりや、巾木、階段のささら桁等は、再現性を高めるために工場で製作。またドアノブやタオルハンガー、ユニットバスといった設備・備品も同時に商品開発し、無印良品店舗でも単体で販売できるようにしました。

 

 

審査委員のコメント

無印良品はコストパフォーマンスを最優先した商品開発をめざして、今日までに生活に関わる多種多様な製品を商品化してきたが、生活空間の提案の集大成として、2003年に無印住宅「MUJI+INFILL木の家」を開発し販売を開始した。「MUJI+INFILL窓の家」は無印住宅の第2ヴァージョンであり、「木の家」が郊外住宅を対象にしているのに対し、都心の小さな敷地でも建設可能な、コンパクトで洗練された都市住宅として2007年に開発された。一貫したコンセプトにもとづき、トータルなライフスタイルの提案をめざして展開してきた無印良品のもうひとつの集大成として高く評価したい。(難波和彦)

 

 

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※ より詳しい情報は[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。

 

 
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