受賞番号:07C01031 受賞対象名: キッザニア東京 受賞企業名: 株式会社キッズシティージャパン プロデューサ名: 株式会社キッズシティージャパン 企画部 部長 油井 元太郎 ディレクター名: Kidzania de Mexico, Architect Fernando Leon デザイナー名: Kidzania de Mexico, Designer Carlos Cardenas |
キッザニア東京は2006年に誕生した、こどもが主役 のこどもの街。現実社会の約3分の2サイズでつくられた街 のなかには、消防署やパン工場、新聞社、テレビ局など 実在の企業がスポンサーとなった約50のパビリオンが 立ち並んでいます。こども達は本物そっくりのユニフォ ームを着て、約70種類のお仕事や習い事を体験。お仕 事をすると施設内で流通する通貨「キッゾ」でお給料が 支払われ、そのキッゾを使ってお買い物やサービスを受 けられるなど、職業・社会体験ができる施設です。
キッザニアが提供するものは「学び」と「楽しさ」とを融合させた『エデュテインメント』です。こども達は自ら考えて行動し、楽しみながら、働くことの意義ややりがい・社会のしくみに気付きます。リアルに作られたこどもサイズの街が、こども達の本気を引き出し、大人気分を演出します。こども達が発見するいくつもの“気付き”が、未来につながることで、彼らが大人になった時の世界がより良いものになると、私達は信じています。
“13歳のハローワーク”で村上龍が問題提起したように、社会のシステムや仕事に対しての価値観が大きく変化している中、子どもの頃からさまざまな職業や社会に擬似的にでも触れさせておくことは、今の日本の社会においてとても意義深いと思う。「キッザニア」は単なる一方的な教育ではなく、子ども自身が楽しみながら様々な気づきを感じていくという設定が素晴らしい。ロールプレイングを通じた「学び」と「楽しさ」を合わせた”エデュテインメント”というコンセプトが、実際のアクションにまできちんとデザインされている。また50以上の実在のスポンサーの協賛など、教育やエンターテインメントの新しいビジネスモデルとしてもユニークである。子どもの視点で作られた3分の2スケールの個々のパビリオンやツールの完成度もとても高く、それによってリアルな臨場感の演出につながっている。(永井一史)
※ より詳しい情報を[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。
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