2007年度グッドデザイン金賞
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07A12022
新幹線車両

受賞番号:07A12022

受賞対象名:

新幹線車両[N700系]

受賞企業名:

東海旅客鉄道株式会社+西日本旅客鉄道株式会社+日本車輌製造株式会社+株式会社日立製作所+川崎重工業株式会社+近畿車輛株式会社

プロデューサ名:

東海旅客鉄道株式会社+西日本旅客鉄道株式会社

ディレクター名:

東海旅客鉄道株式会社+西日本旅客鉄道株式会社

デザイナー名:

東海旅客鉄道株式会社+西日本旅客鉄道株式会社+トランスポーテーションデザイン機構

 

概要

東海道・山陽新幹線直通用車両として最速の次世代新幹線車両N700系は、現在の「のぞみ」号の主流である700系をベースにしつつ、速達性、快適性、環境適合性、省エネルギー化などあらゆる面でグレードアップを図った車両である。また、全席禁煙と喫煙ルームの設置、モバイル用コンセントの大幅増設、多目的室・多機能トイレの充実など、最新の技術を導入した新しいサービスを開始するとともに、お客様の多様なニーズに対応した「さらに快適な車内空間」をご提供できる車両としている。

 

 

デザイナーのコメント

N700系新幹線車両は、「東海道・山陽新幹線直通用車両として最新・最速・最良の車両」を開発コンセプトに、高性能の700系からさらに理想的な形を追求して開発したものである。曲線通過性能の向上、最高運転速度の向上、快適な車内空間の提供、環境への適合、省エネルギー化の推進、という高い課題を技術の粋を集めて完成させた。

 

 

審査委員のコメント

世界に誇る高速鉄道の顔を最新の車両技術を背景にリニューアルした。東京—大阪の時間短縮は5分であって、スピードをアピールするのではない価値創造を実現している点がユニークである。外観においては、通常走行時のみならず、トンネルの進入、脱出時の空気抵抗力学をさらに進化させた結果、ロングノーズの先鋭的スタイリングに至った。ユニークな先頭部には充分な説得力がある。すっきりとした車両連結部の白い幌は感動的であって、騒音低減、電力消費量19%カット(700系比)に寄与している。インテリアにおける最大の特徴は、座り心地、機能性を再検討しての新開発の座席であり、とりわけグリーン車両にあっては新装備の手元照明などと一体となって「走る快適書斎」を実現。共用部のトイレ、洗面、喫煙ルームは、従来の問題点を機能的に解決したのみならず、インテリア空間としても先進性を感じさせる。Newとしての「N」の具現化は、トランスポーテーションデザイン全般に大きな影響力を持つことだろう。(森山明子)

 

 

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