2007年度グッドデザイン金賞
前のページへ   次のページへ
 
07A12007
ゲーム・ホームエンタテイメントマシン

受賞番号:07A12007

受賞対象名:

ゲーム・ホームエンタテイメントマシン[Wii、Wiiリモコン、ヌンチャク、クラシックコントローラ]

受賞企業名:

任天堂株式会社

プロデューサ名:

任天堂株式会社 専務取締役 総合開発本部長 竹田 玄洋

ディレクター名:

任天堂株式会社 総合開発本部 開発部 デザイングループ グループマネージャー 芦田 健一郎

デザイナー名:

任天堂株式会社 総合開発本部 開発部 デザイングループ 伊吹 真人、山本 伸樹、松井 紘一、須賀 明子

 

概要

Wiiは、家族全員が関係をもつ事でリビングのコミュニケーションを促し、「取り巻く人々を笑顔にする」ための据置型ゲーム機です。全く新しいコントローラ「Wiiリモコン」の直感的なプレイスタイルは、ゲーム経験のある人のみならず、ゲームに関心の無かった人達にも遊べる事を重視しています。また特徴として、電源をOFFにしてもインターネットと24時間接続し毎日新しい体験を提供する「WiiConnect24」、ゲーム以外の日常生活にも役立つコンテンツが楽しめる「Wiiチャンネル」、ファミコン、スーパーファミコンなど懐かしのゲームソフトをWiiショッピングから購入して遊べる「バーチャルコンソール」があります。

 

 

デザイナーのコメント

Wii本体は、TV周辺に置くゲーム機として、インテリアになじむ誰からも嫌われないデザインを目指しています。長方形の本体を平行四辺形のスタンドを使って縦置きすると、斜めに埋まったかのようなオブジェ的視覚効果が得られます。これはディスクを入れやすくする機能的側面もあります。一方、Wiiリモコンは、片手簡単操作でゲームをしない人でも遊んでみたいと思ってもらえるようなデザインをねらいました。

 

 

審査委員のコメント

「Wii」のまわりでは歓声が沸き起こる。テニス、ゴルフ、ボーリングといったメニューがあるが、例えばボールを打つ衝撃がプレーヤーの手と身体に伝わって臨場感があり、一緒にいる家族、仲間はプレーヤーとディスプレーの両方を眺めて一喜一憂する。これまでのゲーム機とは異なり、年齢・性別・嗜好性を問わずに遊べる直感的なプレイスタイルを実現した点で、ゲーム機は身体を媒介するコミュニケーションツールへと進化した。本物のプレイとは異なるゲームであるとの前提に立って、複雑すぎないインタラクションデザインを実現したことが大きい。プロダクトとしてのスタイルはニュートラルでシンプル。ゲーム機であり、情報機器であり、コミュニケーションの道具として、リビングに違和感なく置かれることだろう。ソフトもハードも思い切りのよい要素抽出に徹することで、このカテゴリーに新機軸をもたらした。(森山明子)

 

 

このノミネート対象へコメントを記入する

 

 

※ より詳しい情報を[グッドデザイン ファインダー]でご覧いただけます。

※ グッドデザイン賞応援メッセージページへ

 

 
前のページへ   次のページへ