受賞番号:07A08033 受賞対象名: 小型ビジネスジェット機[HondaJet] 受賞企業名: 本田技研工業株式会社 デザイナー名: ホンダ エアクラフト カンパニー 社長 藤野 道挌(ふじの みちまさ) |
新しいコンセプトの小型ビジネスジェット。エンジンを主翼上面の最適位置に配置するというユニークな形態を採用する事で高速飛行時の造波抵抗を低減させ、巡航効率を高めた。また、このレイアウトにより胴体内のエンジン支持構造を廃することで従来の機体に比べ胴体内容積を30%以上拡大。
本田技研の創業者本田宗一郎が夢に抱いていた航空機開発。日本の国策としても今後最重要視される分野である。世界的には、大型機の受注が伸び悩む中、唯一成長が望めるプライベートジェットの分野にホンダが進出したその決断を讃えたい。機体デザインも、下翼機の主翼の上に二機のエンジンナセルを搭載するという空力的タブーに挑戦したばかりでなく、それによって通常より効率の良い空気の流れを実現、結果として燃費の良さを招いている。機首周りもポリカーボネート使用などにより優れた視界を実現した。自動車メーカーだからこそできた航空機デザインに仕上がっている。 (奥山清行)
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