デジタルハイビジョンビデオカメラ/VICTOR GR-HD1(JAPAN)

受賞番号 03A03064 応募企業名 日本ビクター株式会社 プロデューサ名 - ディレクター名 日本ビクター株式会社　デザインセンター　中西豊 デザイナー名 日本ビクター株式会社　デザインセンター　中西豊、宮森昭彦、豊口馨、猪俣知英、栗田篤

概要 「家庭用ビデオカメラ世界初、デジタルハイビジョンムービー」　750Pと1125iハイビジョン方式の750Pを採用した1280X720ドット高精彩映像の記録、再生機能を搭載。　このサイズで御自身の記録映像を16：9の高品位ハイビジョン映像で楽しんで頂けます。

デザイナーのコメント クラスに求められる操作性・信頼性・顕著性の実現。（新構成の提案と具現化）腕への負荷軽減、トラブル時の対策、放熱効果、等から記録部を回転式のグリップにしました。又、手動系を装備した光学部のフォルムはRを特徴としたソフトなラインで纏めています．操作系は、業務機を参考にして配置。今後も改良を加えながら継承していける「基本形」の一つを示せたと思っています。

大賞選出に向け特に評価を求めたいポイント 選出ありがとうございます。 本機の特徴は、記録メカ部を本体から独立させ、重量バランスを考慮した本体の中央部分にレイアウトした回転グリップにあります。この新発想の構成により、腕にかかる負荷の軽減、脇を固めた安定撮影、トラブル時のリカバリーの向上、大切なテープを熱から守るなど多くの利点が生まれました。山岳や海中など想像を超えた場所での感動映像は、まさに「記憶にもっとも近い記録」を実感できます。皆様からの貴重なご意見をもとに今後も改良し、GR-HD1のデザインマインドを継承して行きたいと考えています。

審査委員のコメント（安次富　隆審査委員） デジタルハイビジョンの美しい映像は、美味しい料理を味わった時と同様の満足感を与えてくれる。当機は、幾多の新技術の開発や操作性の容易化、小型化や 低価格化によって、その美しい映像を創る楽しみを、世界で初めて一般ユーザーに提供することに成功した。 世界の中で日本のデザインが果たす役割は、当機のように従来のコトに質的変革をもたらす高品質なモノを、民衆に提供する真面目な努力なのではなかろうか。当機は、量より質の時代へ緩やかに移行している情報化社会の流れを加速させるに違いない。

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