Good Design Award 2003
グッドデザイン大賞候補

エレクトリックコミューター/ヤマハ Passol (パッソル) EA06・5UY2
受賞番号 03A02108
応募企業名 ヤマハ発動機株式会社
プロデューサ名 ヤマハ発動機株式会社 MC事業本部第4PM プロダクトマネージャー 中道正和
ディレクター名 株式会社エルムデザイン シニアプロデューサー 坂紘一郎
デザイナー名 株式会社エルム・デザイン 水谷玄、竹野敦郎
概要
国内二輪メーカー初の量産電動二輪車。都市部を中心としたショートレンジ用途を考慮したモデルで、「新しい移動具のカタチ」を提唱。開発テーマは“ライト・スマート・クリーン&サイレント”とし、これらを達成するために独自の制御技術や最新のモーター&バッテリー技術を投入。滑らかで静かな走りと、軽量でコンパクトな車格を実現している。
デザイナーのコメント
静かで滑るような走行感覚、ガソリンや排出ガスとは無縁のクリーンでピュアな移動具。その「新しい乗り物での、新しい移動生活のスタイル」を提案した。非常にスリムなアルミフレームを意図的に視覚化し、軽快で気軽な「散歩の足」をスマートに表現した。また乗る人の美しさを追求し、スツール感覚の、背筋を伸ばした新しい乗車姿勢を提案。電動コミューターの滑らかな走行品質をより印象的に演出した。 
大賞選出に向け特に評価を求めたいポイント
Passolで私たちが表現したかったことは乗っていることがとても心地よいスマートさ。電気動力だから出来た軽量でシンプルなデザインと背筋を伸ばして腰掛けるような乗車姿勢は乗っている人を一層引き立たせます。Passolはとても滑らかで静かに走り、まさに太陽の下での散歩気分。今までにこんな気持ちが味わえる2輪の移動具があったでしょうか。Passolは世界最高水準のバッテリーと超薄型のパワーユニットを軽量アルミフレームに搭載しました。まさに排出ガスゼロの新たな21世紀型新コミューターです。
審査委員のコメント長濱雅彦審査委員
音がしない…というだけで、これだけ気分がかわってしまうものか。その存在に威圧感がない。エレベーターに載せて、部屋まで持ち運べるイメージがする。ヘルメットなしに一方通行をつい逆走しても、警察が許してくれる気さえする。国道を走るイメージは皆無。むしろ公園を走りたい。多分身体を動力とする自転車以上に鳥のさえずりや風の音を感じることができるだろう。 セグウェイかパッソル。とても迷うけれども、値段も4分の1だし(こう考えると24万円が安く感じる)、長い目で見たらパッソルにちがいない。“走る楽器”。この電動コミュ−タ−はヤマハのサイレントシリーズの一翼を担う新たなアイテムにも見えてくる。
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