建築・環境デザイン部門

00E1857
小倉駅ビル／所在地：福岡県北九州市小倉北区浅野1-1-1
受賞者：九州旅客鉄道株式会社
デザイナー：九州旅客鉄道一級建築士事務所鹿島＋KAJIMA DESIGN（鹿島 設計・エンジニアリング総事業本部）＋株式会社トーニチコンサルタント＋ジェイアール九州コンサルタンツ株式会社

明治以来、鉄道は軍用・国策が中心で線路敷きは半ば超法規的な聖域であった。近年になって駅施設にも様々な試みがなされてきたが、その多くが線路敷きの外に駅施設をつくる合築型に留まっている。小倉駅ビルは線路敷きの上に大規模な施設をつくり、さらにその中にモノレールの駅も立体的に取り込んでいる。使用する人間の利便性を第一に考えた都市の中心施設としての革新的な試みが評価された。






建築・環境デザイン部門

00E1863
りんご並木　三連蔵交流施設『ダモンデ』／所在地：長野県飯田市通 り町2丁目1
受賞者：新井建築工房+設計同人NEXT＋長野県飯田市
デザイナー：新井建築工房+設計同人NEXT

長野県飯田市中心市街にある交流施設。街のシンボルであるリンゴの木をモチーフに並木整備を行い、さらにその中心地にあった3つの蔵を市が取得し、オープンカフェ、ギャラリー、資料室など市民が気楽に集える施設として再生を図る。運用は市が直接行うのではなく、市街地活性化のために立ち上げられたTMOである民間会社が行っている。全国レベルで解決の糸口を模索している中心市街地の商業的地盤沈下問題に対し、デザインをその手法の一つに採用し、市民・デザイナー・行政が一体となって解決を目指そうとしている点が評価された。